写真:スモールマウス・バス(小口バス) 恐らくこの魚は既に害魚として皆さんの知識の中に溶込んでしまっている事でしょう。 その記述は他のホームページでも腐るほど書かれ語られてているので、この場ではそんな視点では書きません。 何より、間違った解釈で書かれている事が多過ぎる… 勘弁して下さい。生態系に大きなダメージを与えているのはブラックバスではなく人間です。 そもそもブラックバスにそんな生態系を脅かしてやろうなんて知能は全くありません。
日本の生態系うんぬんを憂いながらバスバッシングをしている人達は、自分の言葉が矛盾している事に気が付いているのだろうか… 知った事を言うのなら、まず北米でのブラックバスの生態系の位置を調べる事がスジではないだろうか? それとも面白おかしくしたいが為、都合のいい所だけピックアップしているのか…?(むしろ、そうとしか取れないのだが…) どちらにしてもバカバカしくて仕方がない… そんなんで専門家ヅラしないで下さい。さて、前置きから長くなってしまいましたが、ブラックバスってどんな生体なのかを掘下げて検証したいと思います。
北米原産のスズキ目サンフィッシュ科に分類され、現地では7種11亜種が生息しています。 なぜ日本ではブラックバスと言うのかは調べきれなかったのですが、この7種を総して言われています。
その内、3種が日本での生息が確認されています。 一番有名なのがラージマウス・バス(大口バス)、フロリダ・バス(ラージマウスバス亜種でさらに大型化する)、スモールマウス・バス(写真参照)がそうで、いずれも最大で70cmを超える巨漢になります。(※ラージマウス以外は全て人間が行った密放流ですよ)
スモールマウス・バスは他のバスよりも北部に生息している為、冷水に対する順応性も格段に上がります。 その為日本ではこちらの方が問題の対象となりつつある様です。
スモールとラージの口の違いは、ラージの場合口元が目尻よりも後ろにくるんですね。そう考えると確かにでかい口だ…
ラージは体色がグリーンからオリーブ、黒いラインが横に入るに対し、スモールは黄色から黄土色、不明瞭な縦ラインが入る。
食性については甲殻類・魚類・水生昆虫・陸生昆虫・陸上動物と実に様々なものを食べています。 広大な北米の水系の食物連鎖から考えると別に不思議ではないと思うのですが…ね(何でも喰うなんて!! って言うのは魚の事を全く知らない人の常識だし、実際、日本産のイワナだって鼠等を食べていた例があります) もし、バスの数がもっと少なかったら他の何かが莫大に増殖し、また違った生態系になっているでしょうね。
もちろんバスにも天敵はいます。 鳥もそうですが、北米の水系にはブラックバスより遥かに大型化する『ガーパイク』という一大勢力や大型のナマズが生息していて、ブラックバスを補食しています。
賢明な方ならもうお気付きだろうが、北米では全く食物連鎖の問題になっていないブラックバスが日本で大問題になっているのは、この天敵の存在の違いだと睨んでいます。 そして、バスバッシングしている方々からこの話を聞いた事がありません。何故でしょう?? バスの食性ばかり着目してるんですよね。そんなにバスを陥れたいんですか? 否、陥れる事に成功してその向こうに一体何があるんですか?繁殖時の行動にも注目されます。 ブラックバスはサンフィッシュ科の特徴を受継いでいて産卵後は、雄が稚魚達がある程度大きくなるまで護り続けます。 その義務感は自分より遥かに大きい人間にですら立ち向かうほど勇猛なのです。 おそらく、日本淡水域でこれほど熱心に子育てする魚はいないでしょう…。(むしろ人間と比較したって立派な親という気がします)
そして、この話を知って「だからこんなに増えて害をもたらしてるんだよ!!」と解釈してしまった方、待って下さい。それは大きな勘違いです。
先にも述べた通り北米でブラックバスの大発生したなんて話は聞いた事無いです。 何故そんな生態で大繁殖できないのでしょうか? これは北米の食物連鎖で卵から幼魚期までの間はかなり下に位置していると言う事を示しているのではないでしょうか…? そもそもフィッシュイーター(魚を食べる魚)の存在率が日本とは比べ物にならないくらい高いのです。ここまで本来のブラックバスの生態を考えてみれば、はたして本当に害魚なのか理解できるはず。 そう、彼等も生きる為に必死で今ある姿に進化してきたのです。 それが日本だと天敵がいない為に、結果、大繁殖しまったのではないのでしょうか?
フィッシングから見たバス バス・フィッシングは今日では大変な人気があります。 釣る為のシュミレーション・ヒットした瞬間の手応え・ファイト、どれをとっても魅力あふれる魚です。もっと釣りたくなる気持ちも十分わかりますが・・・
では、そのバス・フィッシングのルーツを探ってみましょう。
ラージマウス・バスが初めて日本にやって来たのは1925年(大正14年)5月、当時大正銀行の頭取であった赤星鉄馬氏の手によって芦ノ湖に移殖されたものです。
赤星氏は近代化による環境破壊のために魚類が減少することを憂慮し、保護増殖すべき魚を選定条件を設定して検討した結果、日本国内ではその選定条件を満たす魚はいなかったらしいのです。
そこで他国の魚を移入することとなり、最終的には中国のケツギョとアメリカのブラックバスが選定に残り、より繁殖力が強く魚自体が大型に成長し悪環境下にも耐えられ、更に釣って面白く、食べて旨いブラックバスが選ばれたそうです。 勿論この2大要素を念頭に入れて日本人に楽しんでもらう為に…そしてバス・フィッシングが日本で行われる様になりました。 が、その当初はルアーやロッドの専門的な分野がなく、装備を揃えるにはあまりにも高価で皇族の方々や一部の権力者しか出来ない超ブルジョワな遊びになってしまったのです。
そんな高価な魚、一体、誰が喰えるんですか!? その当時で考えてみて欲しい。高貴な方々だけの遊びで、更に彼等を熱狂させている(今のブームを考えればどれだけのめり込んでいったなんて簡単に理解できるでしょう…)ブラックバスを逃がさないで喰ってしまったのなら…(当時は芦ノ湖にしかバスは存在しなかったし、今とは全く価値観の違う貴重な魚だったんです) きっと社会的問題になったはず。 そんな事もあって、ブラックバスのキャッチ&リリースは初めから行われていたのです。ま、ここからは憶測ではありますが、そんな魅力的なバス・フィッシングを一般普及させる動きがあっても何ら不思議は無いと思いませんか? そして意図的に放流を繰返し(こういう輩は生態なんて知るよしもなく自分達の利益だけしか頭になかったでしょうし…)、高貴な魚だけに喰えず、気が付いたら生態の都合上爆発的に大繁殖してしまった・・・ のではないでしょうか?
挙句、こんなに問題化しているブラックバスの放流問題をシカとしてバス・フィッシングの為に放流を繰返している愚かな人達は今も確実に存在するのです。 俺にはもう人間がわざと在来魚を絶滅させる為にバスの生態を利用し放流している様にしか見えないですよ。
一体ナニが悪いんですか? "悪"は人間じゃないですか?? それでも食扶持を維持する為の一部の人間が行っている密放流(これは現在犯罪です)を庇う為と、食害にあってしまった在来魚の為にまだブラックバスを悪者にするんですか? いい加減にしろ!!っての。更に釣ったバスは喰え! と偽善者ぶってる輩がいるけど馬鹿らしい… そんな事を本気で考える暇があったら食品関係者にバスの調理方法とその商品価値・捕獲量の確保方法・売上げ見込みを企画して持込めよ! 問題の吐き違いもいいところだって。何でも他人事で偉い口たたかないで下さい。(暴走してこんな事書いてしまったが、これってホントに日本のバス問題にとっていい解決方法かもしれないゾ!!!! 特許取るか!)
しかも本地アメリカでのバス釣りはゲームフィッシングとして認知されているんですよ。日本の海釣りや淡水域のイワナ・ヤマメ・ニジマス、アユ等と違いはなから食べる目的で釣ってないんです。(食べている人も当然いるだろうが…) まして先に述べた通りの理由でキャッチ&リリースが浸透してしまい完全にゲームフィッシング化している日本でそんな事出来るとは思えません。と、あくまでも魚を飼っている立場として、そして釣りをする立場としての両方の目線からの一個人の意見でありますが、ブラックバス問題はまだまだ混迷を続けるだろうし、議論されていくでしょう…。
個人的にこの問題は人間がよくやる『問題のすり替え』に他ならないと思っています。(確信を人に突かれるとつい『言い訳』したり『話を逸らしてしまう』アレですね。俺も勿論ついついやってしまいますι) 結局どんなに遠回りして真の問題から逃げたところで、最終的には必ず人間のモラルに行着くのではないでしょうか? 元を正せば我々日本人(いや、民主主義か!?)が巻いたタネなのだから・・・
それでもブラックバスのせいにして日本全土から駆逐したなら、大規模なリストラをしなければならない釣具メーカーも出るでしょう。いいの?ホントにそれで? もうブラックバスは間違いなく産業の歯車に組み込まれているのでは?とにかく、皆に分かってほしいのは表面的な問題解決ではなく、もっと確信に迫った人間が犯し続けてる過ち・日本でのブラックバスのあり方・ブラックバスからの在来種の保護をこれからどう解決していけばいいのか(興味のある人達だけで構わない)、間違ったブラックバスの生態の認識を少しでも改めてもらいたいと思い、この様な『ブラックバスついて』の項目を創った次第です。
しかし、どんなにブラックバスをフォローしたところで今のままでは日本在来種へのダメージが緩和する事は無いのもまた事実です… (俺一人の頭じゃ問題ズレを気付いてもらう様に主張するのが精一杯です…)ま、こんな弱小HPがそんな所で話題になる訳もないだろうけど…(T_T)夜釣りでゲットした45cmのラージマウス。俺も釣りを楽しむ一人です ※最後にこの文を読んで不快になった方がおりましたら申し訳ありません。 責任は持てないので読まなかった事にして下さい。