
ディスカスとはスズキ目シクリ科シムフィンドン属に分類される2属3亜種の4種に大別されるアマゾン川水系の魚の事ですが、名前の由来は円盤状の体からそのまんま円盤(disk)と言う意味だそうな。決して議論の『ディスカス(discuss)』ではありません。…と言ってもペアを組んで寄添っている姿を見ると違うとは言切れないかも(笑) 流通価格はバリエーションが多過ぎてマチマチ。下に紹介している原種なら若魚で\5000前後で成魚が\20000以上が相場。
さて、全世界中で多くの人々を魅了して止まないディスカス。 何故そこまで人々を虜にしてしまう魅力があるのだろうか? 不思議な円盤状の体に見事なまでの青・赤・黄の色を乗せて彩る魚。 そして、それ以上に特筆するべきは愛嬌をふりまきペットとして十分付合ってくれるその愛らしさではないだろうか…
そして、世界各国でより綺麗なカラーパターンを目指すべく改良品種が続けられていて、その数たるやもう総べてを把握するのは不可能に近いのですよ… 今この瞬間にも新しいカラーパターンが生み出されているやも知れません。
ディスカス・リスト 名前 サイズ aequifasciatus種 グリーンディスカス(aequifasciatus亜科) 15cm
ブルーディスカス (haraldi亜科) 15cm
ブラウンディスカス(axelrodi亜科) 15cm
discus種 ヘッケルディスカス(discus亜科) 12cm
そしてグリーンディスカスを元に改良品種が多数存在
飼育にあたって ディスカスはどの書籍を読んでも飼育は難しいとか水質にうるさいとか書かれているけど、それは綺麗な体色を維持する為であったり産卵を確実に成功させる為で、ただ飼育するだけなら決して難しくはありません。
家では水質管理もしていなければ泊り込みの仕事が多くて毎日の管理なんて皆無なのに、上の写真の様にこの体色を見せ産卵を行っているのだから(しかもこの固体はレズ(!?)で今は一匹なのに産気付いている)それで証明として十分でしょうか。
一番気を付けるのは水槽導入時に驚かせずに早く水槽に慣らす事か。 ま、これはちょっと難しいかもしれないけど。 攻撃できる相手がいれば落着くのが早い傾向がみられるが・・・コリドラスが適任か!?ペットとしての魅力は、水槽内の他の魚を写真に写そうとすると寄ってきて邪魔をするくらい人に慣れるんですよ。 頭もよく、冷凍庫内に冷凍アカムシを保存してあるのを憶えてしまい、冷蔵庫の前に立つだけでエサが貰えると思い喜びのダンス(?)を始めたりとか… 魅力は尽きない魚です。 ある意味熱帯魚熱が開花したのはこのディスカスでしょうね…
そして目に見える感情表現も個人的にはたまらない魅力の一つ。 驚いたり体調が良くないと体色を黒化させ、まるで別の魚の様になります。 逆に落着いて機嫌が良かったりすると上の写真の様にビカビカのメタリックブルーを発色します。アニメ映画の『ナウシカ』の『王蟲』の様に目も褐色に近い赤から鮮やかな朱色に変化させたりします。 一度落着いたら黒化させる姿は中々見れなくなりますが、そうなってしまったら病気になっているという、ホントに分りやすい魚です。
おまけ では最後に、家のディスカスの産卵シーンの紹介をして行きましょう。
ディスカスは壁面に卵を産みつけます。 写真の様に下から上へと卵管を押し当てて卵を固定しているところ。
そして右側が一日ほど経った状態。 濁ってしまった卵は死んでしまったもので、放っておくと水カビが付いて水を汚してしまいます。しかし、これをディスカスは器用に食べて水の腐敗を防ぐのですよ。
これは卵を護って近付く者を威嚇しているところ。 本来は♂♀のペアで仲良く卵を護り、エサも交代で食べるのだけど、彼女は一尾での産卵なので大変。 以前は仲の良かった♀のブリリアントディスカスと二尾で交互に産みつけ護っていました。
本来ならこの後に孵化した稚魚達が親の体に寄添います。 その理由は親魚雌雄両方が体表から母乳を分泌し、子供達はこれを齧る為です。 業界ではディスカスミルクと呼ばれていますが、その成分はほ乳類のものと栄養構成まで似ているそうで、魚類中でも特記すべき生態でしょう。
残念ながらディスカスを10尾近く買ったものの一度も♂には恵まれず(素人目だと成魚でも区別し辛いのです)、ディスカスブリーディングには縁がないものと諦めました。 写真の固体は唯一の生残りで、かれこれ飼育7年目となりました。 まだまだ元気そのもの!